- 段とは
- 段で出来ること
はじめに
カメラ関係の記事を読んでいるとこんな言葉を目にすることがあると思います。
「『NIKKOR Z 40mm f/2(SE)』は解放から1段絞ると描写がキリっとします!」
「Nikon『Zf』の手ブレ補正は最大で8段です!」

・・・「段」って何?

今回の記事は「段」について解説するよ!
「段」とは?
「段」とは、写真の露出を数値化したもので、光の量が2倍/半分になる単位のことです。
- 1段明るくする → 光を2倍にする
- 1段暗くする → 光を半分にする
「段」は、シャッタースピード・絞り・ISO感度でコントロール出来ます。
1. シャッタースピード
シャッターを開けている時間を長くすると、光がたくさん入って写真は明るくなります。
1秒>1/2秒>1/4秒>1/8秒>1/15秒>1/30秒>1/60秒>1/125秒>1/250秒>1/500秒>1/1000秒>1/2000秒>1/4000秒>1/8000秒
左に行くと1段ずつ明るく、右に行くと1段ずつ暗くなります。
- 1/60秒 → 1/30秒 にすると1段明るくなる
- 1/60秒 → 1/125秒 にすると1段暗くなる

シャッタースピードを遅くする→光を取り込む時間が長くなる→明るくなる
ということです!
2. 絞り(F値)
レンズの穴(絞り)を開けたり閉じたりして光の量を調整します。
F1.4>F2>F2.8>F4>F5.6>F8>F11>F16>F22
左に行くと1段ずつ明るく、右に行くと1段ずつ暗くなります。
- F2.8 → F4 → F5.6 → F8 … と進むごとに1段暗くなる
- 逆に開けていけば1段ずつ明るくなる

レンズの穴(絞り)を広げる→取り込む光の量が多くなる→明るくなる
ということです!
3. ISO感度
ISO感度を変更することで、段数をコントロール出来ます。
ISO100<ISO200<ISO400<ISO800<ISO1600<ISO3200<ISO6400<ISO12800<ISO25600<ISO51200
右に行くと1段ずつ明るく、左に行くと1段ずつ暗くなります。
- ISO100 → ISO200 → ISO400 → ISO800 ・・・数字が倍になるごとに1段明るくなります

ISO感度を高くする→光の感度が高くなる→明るくなる
ということです!
露出補正も段数で考える
カメラの露出補正も「段」になっています。
- +1.0EV = 1段明るく
- -2.0EV = 2段暗く
と覚えておけばOKです。
段数を理解すると撮影が楽しくなる!
段数の考え方を知っておくと露出(写真の明るさ)を自由自在にコントロール出来ます。
例えば、下の設定で丁度いい露出の写真になるとします。
- シャッタースピード・・・1/500
- 絞り・・・F2.8
- ISO感度・・・100
ここで、絞りをF2.8からF5.6に変更した場合はどうなるでしょうか?
写真の明るさを同じにしたい場合は、絞りで2段分暗くなるので、別の項目で2段分明るくする必要があります。シャッタースピードを遅くすることで同じ露出になります。
- シャッタースピード・・・1/500→1/125
- 絞り・・・F2.8→F5.6
- ISO感度・・・100
シャッタースピードを遅くしたくない時はISO感度を変更することで同じ露出に出来ます。
- シャッタースピード・・・1/500
- 絞り・・・F2.8→F5.6
- ISO感度・・・100→400
まとめ
今回の記事では「段」について解説しました。「段」を理解すると露出(写真の明るさ)を一定に保つのに役立ちます。
今のカメラは優秀なので「段」については知らなくても写真は撮れます。しかし、知っておくと役に立つことがあるかもしれません!
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