- 露出とは
- 露出オーバー・露出アンダーとは
- 露出と「絞り」・「シャッタースピード」・「ISO感度」の関係
はじめに

絞り値:F/1.4 露出時間:1/500 ISO:100 焦点距離:30mm(35㎜換算:45㎜)露出補正:0

あれぇ・・・
写真が真っ暗になっちゃった・・・

これは「露出」アンダーだねぇ・・・
今回の記事ではカメラの「露出」について解説していきます。
露出とは
露出とは、「カメラのイメージセンサーが取り込む光の量」になります。そして、取り込む光の量を左右するのが、「絞り」・「シャッタースピード」・「ISO感度」の3要素になります。
下図はソニーのページから引用したものですが、水道水をコップに入れるイメージを持つと分かりやすいです。コップに入った水の量が同じ場合には写真の明るさは同じになります。
露出とは、写真を撮るときに取り込まれる光の量のことを言います。光の量は絞りとシャッター速度で決定され、それにISO感度を組み合わせた結果、写真の明るさが決まります。
オートモードやP、A、Sモードでは自動露出機能(AE)が働くため、カメラが最適な露出を判断し、それに合うような絞り・シャッタースピード・ISO感度を決定します。このAE機能で撮影すれば、自動でカメラが判断する適正な明るさの写真が撮れます。
引用元:ソニー
- 露出=コップに入った水の量
- 絞り=蛇口から出る水の量
- シャッタースピード=蛇口から水を出す時間
- ISO感度=コップの大きさ
「適正露出」「露出オーバー」「露出アンダー」とは
「適正露出」「露出オーバー」「露出アンダー」について説明します。実際に見た方が分かりやすいので、写真をご覧ください。
シャッタースピードを変更して「適正露出」「露出オーバー」「露出アンダー」を意図的に表現しています。先ほどの図で表すと、
- 適正露出:コップの水の量が丁度いい状態
- 露出オーバー:コップから水があふれた状態
- 露出アンダー:コップの水が少なすぎる状態
となります。

もちろん意図した「露出オーバー」や「露出アンダー」なら問題ないです!

絞り値:F/1.4 露出時間:1/50 ISO:100 焦点距離:30mm(35㎜換算:45㎜)露出補正:0

絞り値:F/1.4 露出時間:1/10 ISO:100 焦点距離:30mm(35㎜換算:45㎜)露出補正:0

絞り値:F/1.4 露出時間:1/500 ISO:100 焦点距離:30mm(35㎜換算:45㎜)露出補正:0
絞りとは
絞りとは、レンズが取り込む光を調節する開口部(絞り羽根)のことです。絞り羽根を開いたり閉じたりすることで入ってくる光の量を調整します。絞り羽根の開き方はF値で表していて、F値が小さいほど絞り羽根を開いた状態になります。
絞り=蛇口から出る水の量
として考えると、蛇口を大きく開いた方(絞り羽根を開いた方)が多くの水が入る(多くの光が入る)ということになります。
引用元:ソニー
絞りを開けると光がより多く入り、被写界深度(ピントの合う範囲)は浅くなり、背景がボケやすくなります。逆に絞りを絞ると光量が減り、被写界深度は深くなり、手前から奥までピントが合いやすくなります。
シャッタースピードとは
シャッタースピードとは、カメラのシャッターが開いている時間になります。
シャッタースピード=蛇口から水を出す時間
として考えると、蛇口を開いた時間(カメラのシャッタースピード)で水の量(光の量)が変わります。
引用元:ソニー
シャッタースピードの調整は、露出のコントロールだけでなく、被写体の動きを表現するためにも重要です。例えば、スポーツの写真を撮る場合は、高速シャッタースピードで被写体を止めて写すことができます。一方、滝の写真を撮る場合は、低速シャッタースピードで滝の流れを表現することができます。
ISO感度とは
もう一度下図をご覧ください。露出を同じにしようとすると
- 絞りを開くとシャッタースピードを速く出来る
- 絞りを閉じるとシャッタースピードを遅くする必要がある
となるのですが、ここでネックになるのがシャッタースピードです。手ブレと被写体ブレを防ぐには一定以上のシャッタースピードが必要になります。
引用元:ソニー
では、絞りを閉じつつシャッタースピードを速くしたい場合はどうでしょうか?

例えば、「夜のパレードで全体にピントを合わせたい」などです
そんな時に役に立つのがISO感度です。
ISO感度=コップの大きさ
として考えると、コップの大きさ(ISO感度)を小さくする(ISO感度を高くする)と必要な水の量(光の量)が少なくなります。つまり、絞り羽根をより絞り、シャッタースピードを速く出来ます。
ISO感度を上げるとシャッタースピードを速く出来るので便利なのですが、写真がザラザラになるという弱点があります。その為、ブレないシャッタースピードを確保出来ればISO感度は必要以上に上げない方がいいです。

なるほど・・・
”界王拳“みたいなものだね!

もちろん、わざとISO感度を上げてザラザラを表現をする方法もあるよ!
まとめ
今回は、露出について簡単にまとめましたがいかがだったでしょうか?
実際にはカメラが適正露出を決めてくれるので今回のように露出を考える機会は少ないと思います。
また、試し撮りしながら感じたことですが、明るいレンズがあるとISO感度が上がりすぎなくていいなと思いました。
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