はじめに

絞り優先モードで撮るとたまに写真がブレるんだよね(/ω\)

そういう時は「ISO AUTO低速限界設定」を使うといいかも!

イソオートテイソクゲンカイセッテイ・・・?
ISO AUTO低速限界設定とは
「ISO AUTO低速限界設定」を使うと、P(プログラムオート)モードとA(絞り優先)モードでISO感度が変わるタイミングをシャッタースピードでコントロールできます。
撮影モードがP(プログラムオート)またはA(絞り優先)で[ISO AUTO]を選択したときに、ISO感度が変わり始めるシャッタースピードを設定できます。
この機能は、動いている被写体を撮影するときに効果的です。手ブレを抑えながら、被写体ブレも軽減することができます。引用元:ソニー

まだピンとこないなぁ・・・

こういう時は具体的に考えると分かりやすいよ!
「ISO AUTO低速限界設定」を使わない時
それでは、「ISO AUTO低速限界設定」を使わずに街ブラスナップ撮影をするとどうなるか?
を考えていきます。
- 設定A(絞り優先)モードで絞りをF5.6に設定
「ISO AUTO低速限界」は設定しない
- 成功!表通り(日向)を歩いていると花壇に綺麗な花を発見したので撮影
カメラが自動設定したシャッタースピード:1/250(ISO100)
- 成功!裏路地(日陰)に入っていくと面白い看板を発見したので撮影
カメラが自動設定したシャッタースピード:1/50(ISO100)
- 失敗‼猫を発見したので撮影!しかし猫が動いてしまい被写体ブレ‼
カメラが自動設定したシャッタースピード:1/50(ISO100)
今回の失敗の原因は”被写体ブレ”です。つまり、シャッタースピードが1/50では動く猫を捉えられなかったということになります。
「ISO AUTO低速限界設定」を使う時
今度は「ISO AUTO低速限界設定」を使ってみます
- 設定A(絞り優先)モードで絞りをF5.6に設定
「ISO AUTO低速限界」を1/250に設定
- 成功!表通り(日向)を歩いていると花壇に綺麗な花を発見したので撮影
カメラが自動設定したシャッタースピード:1/250(ISO100)
- 成功!裏路地(日陰)に入っていくと面白い看板を発見したので撮影
カメラが自動設定したシャッタースピード:1/250(ISO2000)
- 成功‼猫を発見したので撮影!猫が動いてしまったが撮影出来た!
カメラが自動設定したシャッタースピード:1/250(ISO2000)

つまりシャッタースピードを常に1/250以上に設定してくれます!
メリット
構図と絞り(ボケの量)のコントロールに集中できる
写真は“構図”と”露出”で構成されています。
”構図”とは被写体をどのように配置するかを考えることです。
”露出”は「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」のバランスで成り立っています。
同じ露出(明るさ)の写真を撮ろうとした時に、「絞り」を空ければ(F値を小さくすれば)「シャッタースピード」は速くなり、「絞り」を絞れば(F値を大きくすれば)「シャッタースピード」は遅くなります。
ISO感度を上げると、「絞り」を絞りつつ(F値を大きくする)「シャッタースピード」を速くできます。ただし、画質が劣化する副作用が発生します。

何か難しい・・・

露出に関してはカメラが勝手に最適にしてくれるから、最初は気にしなくても大丈夫!
その為、「ISO AUTO低速限界」でブレないシャッタースピードを設定することで、“構図”と“絞り(ボケの量)”に集中できます!
シャッタースピードが高速になるシーンで便利
繰り返しになりますが、「ISO AUTO低速限界」は設定したシャッタースピード以上になります。この“以上”というのがポイントになります。例えば、1/250に設定しておくと明るい屋外などでは1/250以上にシャッタースピードを上げてくれます。

F1.4やF1.8にするとシャッタースピードが1/4000や1/8000まで上がることはよくあります!
露出状況がコロコロ変わる場面で便利
同じ絞りで撮影する場合に、日向と日陰ではシャッタースピードが大きく変わります。その為、日向に合わせたシャッタースピードだと日陰では暗いですし、日陰に合わせたシャッタースピードだと日向では明るくなりすぎます。
「ISO AUTO低速限界」を使うとそれらの問題が解決されます。
デメリット
使うモードが限られる
「ISO AUTO低速限界」が使えるのはPまたはAモードのみになります。Pモードを使うシーンはほぼないと思うのでAモード専用になります。
撮影モードがP(プログラムオート)またはA(絞り優先)で[ISO AUTO]を選択したときに、ISO感度が変わり始めるシャッタースピードを設定できます。
この機能は、動いている被写体を撮影するときに効果的です。手ブレを抑えながら、被写体ブレも軽減することができます。引用元:ソニー

とはいえ、SモードやMモードはシャッタースピードを指定するのでそもそも不要になります!
ISO AUTO の上限を超えては無理
「ISO AUTO低速限界」といえ、どんな条件でも対応できるわけではありません。
例えば、[ISO AUTO 上限]を12800に設定。「ISO AUTO低速限界」を1/500
この時、暗い室内で「F10」にするとISO感度は12800では足りません。
この場合はシャッタースピードは1/500より遅く設定されます。
ISO感度を、[ISO AUTO]時に設定した[ISO AUTO 上限]まで上げても露出不足になる場合は、適正露出で撮影するために[ISO AUTO低速限界]で設定したシャッタースピードよりも低速になります。
引用元:ソニー
画質が悪くなる可能性がある
「ISO AUTO低速限界」を使うと設定したシャッタースピードを上回るようにISO感度が上がります。
ISO感度が上がると画質は悪くなっていきます。
オススメの設定
「ISO AUTO低速限界」をどのくらいに設定するかですが、最初は下のシャッタースピードで設定するといいと思います。
- 屋外:1/250~1/500
- 室内:1/125~1/250
ブレを防ぎたい場合はシャッタースピードを速く、画質を重視する場合はシャッタースピードを遅くするといいです。

バランスをとりながら調整してみましょう!
まとめ
「ISO AUTO低速限界」を使うと手軽に失敗写真を減らせます!オートモードからA(絞り優先)モードにステップアップするきっかけにもなります。
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