私は普段『EOS R8』を使って日常のスナップ撮影を楽しんでいます。その時によく使うレンズが『RF35mm F1.8 マクロ IS STM』になります。このレンズは小さくて軽くて大好きなのですが、最近35㎜の画角に飽きてきたこともあり、50㎜のレンズが欲しくなりました。
元々、『RF50mm F1.8 STM』を持っていたのですが売却してしまい手元にない状態です。
同じものを買い戻せばいいのですが、せっかくなら別の物を使ってみたいと調べてみると・・・。
”小さく・軽く・高性能”な『EOS R8』にピッタリな”小さく・軽く・高性能”なレンズが少ない事に気が付きました。
今回の記事では『EOS R8』ユーザーから見たキヤノンのRFマウントのレンズの話をソニーのFEマウントと比較しながら話ていきます。
キヤノンとソニーのミラーレス用レンズについて
まず最初にキヤノンとソニーのミラーレスレンズの数について比較していきます
とは言っても全部のレンズを使ったことはないので、あくまでもデータや口コミを参考にしています。
レンズ全体の数について
キヤノンとソニーのフルサイズミラーレス用のレンズの数を比較してみます。
マウント | レンズ本数 | 内純正 |
---|---|---|
RFマウント(キヤノン) | 107本 | 42本 |
α FEマウント(ソニー) | 254本 | 49本 |
キヤノンですが、ミラーレスに参入するのが遅かったので、最初はレンズの本数が不足していました。しかし、急ピッチでRFレンズを増やしていっており純正レンズの数ではソニーとそこまで変わらないです。一方で”大きくて重く描写が最高ランク”のレンズはたくさんあるのですが、”軽量・コンパクト・写りがいい”レンズは少ない印象です。
一方、ミラーレスで先行しているSONYは、数が多くサードパーティー製のレンズが豊富なのが特徴です。タムロンやシグマから魅力的なレンズがたくさん出ています。後述しますが”軽量・コンパクト・写りがいい”レンズもたくさん存在します。
50㎜の単焦点レンズについて
それでは私が気になっている50㎜単焦点レンズに絞って話をしていきます。
価格についてはそれぞれの公式サイトの価格を参考にしています(2024/3/16時点)
また、”価格ドットコム”でのレンズの評価も掲載しておきます
Canon(RFマウント)
レンズ名称 | 税込価格 | 重さ | 価格ドットコムでの評価(5点満点) |
---|---|---|---|
RF50mm F1.2 L USM | 357,500円 | 950g | 4.95 |
RF50mm F1.8 STM | 31,680円 | 160g | 4.48 |
『RF50mm F1.2 L USM』はLレンズなのでキヤノンのレンズの中でも最高クラスの写りです。ただし、大きくて重くなっています。
『RF50mm F1.8 STM』は並単ですが、軽くて値段もお手頃で写りも悪くありません。ただし、AFの速さはそこそこで高級感には欠けます。
価格差が10倍あるので『RF50mm F1.8 STM』と『RF50mm F1.2 L USM』を比較対象にするのは難しいです。
SONY(FEマウント)
レンズ名称 | 税込価格 | 重さ | 価格ドットコムでの評価(5点満点) |
---|---|---|---|
FE 50mm F1.2 GM | 315,700円 | 778g | 4.76 |
FE 50mm F1.4 GM | 206,800円 | 516g | 4.87 |
FE 50mm F2.5 G | 94,600円 | 174g | 4.67 |
FE 50mm F1.8 | 35,200円 | 186g | 4.04 |
FE 50mm F2.8 Macro | 62,700円 | 236g | 4.03 |
Planar T* FE 50mm F1.4 ZA | 199,100円 | 778g | 4.84 |
Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA | 117,700円 | 281g | 4.67 |
ソニーもお手軽な”並単”から高級路線の”GM”まで取り揃えています。”GM”レンズはキヤノンのLレンズにあたるもので描写力・AF共に最高峰のものになっています。
この中で私が気になるのは『FE 50mm F2.5 G [SEL50F25G]』になります。「写り・軽さ・AF・高級感」が揃っており理想に近いものになります。これで解放F値が2.0とかだったら100点でした。
対応策
キヤノンで自分好みのレンズがないときにどうするかを考えてみました。
中には対応策とは呼べないものもありますが、参考になれば(^^;)
マウントを変更する
解決策の1つ目としては、自分が使いたいレンズがあるメーカーにマウントを変更する方法です。
気になるレンズが他社から出ている場合はマウント変更が選択肢になります。
例えば、「FE 50mm F2.5 G [SEL50F25G]が気になって夜も眠れない!」ならばソニーにマウント変更する必要があります。
デメリットとしては、マウント変更した後にキヤノンから自分の欲しいレンズが発売される可能性があることです。キヤノンもライバルの動向やマーケティングを調査していると思いますので、需要のあるレンズは発売される可能性は大いにあります。
次に、マウント変更が面倒なことと、カメラとレンズを売却することになるので金銭面では不利になります。
少しでも高く・安心の店で売りたい時は、カメラのキタムラで査定をしてもらうのがオススメです。全国に600店舗以上あり、ネット査定も出来ます。キヤノンのカメラとレンズは買い取り価格が高い傾向にあるので、試しに査定金額だけでも調べておくといいです。
マウントアダプターを使う
解決策の2つ目としては、マウントアダプターを使う方法です。
これによってキヤノンのEFレンズを使うことが出来ます。EFレンズはキヤノンの一眼レフ用のレンズ企画になります。数が豊富にあり、中古もあるので安く手に入ります。
マウントアダプター EF-EOS R
EOS Rシステム専用のマウントアダプター。
引用元:キヤノン
約110gの軽量設計を実現した標準タイプです。
超望遠、望遠、広角、マクロ、TS-EなどのEFレンズが装着可能です。
オートフォーカスや手ブレ補正機構、カメラの電子ダイヤルによる制御、光学補正などレンズの持つ機能をほぼそのまま使用することができます。
気長に待つ
最後に、自分の欲しいレンズが出るまで待つという選択肢です。
ただし、キヤノンが作る気があるのか?作るとしていつ出すのか?というのが分かりません。
例えばですが、2023年12月にこんなレンズが発売されました
24㎜から105㎜までのF2.8通しでこれ1本あればほとんどのシーンに対応できます。静止画にも動画にも使える素晴らしいレンズのようですし、これが必要な人もたくさんいるとは思います。
しかし、全長が約20㎝あるので『EOS R8』と合わせるにはスナップ撮影が好きな私には対象外でした。
また、2024年はオリンピックがあるのでプロカメラマン向けの大口径望遠レンズを優先して出す可能性が高いです。
最後に
ここからは私個人の意見ですが、キヤノンには”無印レンズ”と”Lレンズ”の間を埋めるラインを作って欲しいです。
高級路線が”Lレンズ”だけだと最高の描写とAFを担保しなければならないので、コンパクトさと軽さを求めるのか苦しくなります。
その点ソニーのように描写100点は”GMレンズ”に任せて、”Gレンズ”で写りと軽さを両立させるスタイルは賢いと思いました。
最後に、キヤノンさんには
「軽くて・写りがよくて・AFが速くて・所有欲を満たしてくれるレンズが欲しい!」
と言いたいです。
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