- メリット
- デメリット
はじめに
今回、Nikon『zf』を購入しました。今まで『α6700』を使っていた人間が『zf』を手に入れてどう感じたかをメリットデメリットを中心に記事にしていきます。
記事を読んでいただく前提として、私がカメラを使って撮影するシーン次のようになります。
- 子供を含む日常のスナップ
- 旅先での撮影
- 運動会を含めた学校行事
- 猫

メリット
- デザインがいい
- メカシャッターで1/8000秒
- 撮影体験が楽しい
- 高感度に強い
- 被写体認識オートの存在
- キットレンズの写りがいい
デザインがいい
まずは、一にも二にもデザインの良さです。ついつい眺めたり触ったりしてしまいます。
真鍮で出来た軍艦ダイヤルは質感がよく、カチカチと音を立てて回すのが楽しいです。

人工皮革もクラシカルな雰囲気を表現するのに一役かっています。今までのカメラはバリアングルでも背面液晶を開きっぱなしていましたが、このカメラはデザインの一体感を感じたいので収納時は反対向きに閉じています。

ひとつの映像を作り上げる。そのすべてのプロセスにおいて、創造力を刺激する存在でありたい。フィルム時代を代表する「FM2」は、まさに撮影する真の楽しさを伝え、多くの人々に愛されてきたカメラです。そのFM2の信念を受け継ぎ、インスピレーションを得て洗練された外観デザインとダイヤル操作により、自分の思いが作品へと生まれ変わるのを実感できる Zf。ペンタプリズム部に採用した1970年代から80年代のカメラと同じNikon ロゴ、シャッターボタンや操作ダイヤルの感触など、細部にまでこだわり抜いたこの1台が、目にした瞬間、触れた瞬間から、表現への探求心を掻き立てます。
引用元:Nikon
メカシャッターで1/8000秒
『zf』のシャッタースピードは1/8000秒になっています。同価格帯のライバル機ではメカシャッター使用時は1/4000秒になっている事が多い(それ以上は電子シャッターで対応)のですが、『zf』はメカシャッターで1/8000秒に対応しています。
次項目の撮影体験にも通じますが、電子シャッターよりメカシャッターの方が写真を撮っている感覚が強く楽しいです。
撮影体験が楽しい
ファインダーと背面液晶がキレイなので気持ちよく写真を撮影出来ます。特にファインダーの見やすさは特筆すべきでファインダー撮影が楽しくなります。
また、シャッター音がいいのも撮っていて楽しい要因だと思います。これもメカシャッターで1/8000秒まで使えるところのメリットになります。
高感度に強い
『zf』の有効画素数は2450万画素と近年のカメラとしては控えめです。しかし、センサーに余裕がある為、ISO12800でもノイズが気になりません。

ISO25600でも大丈夫そう!
高画素のカメラは、高感度撮影時にノイズが発生しやすい傾向があります。これは、画素数が多くなると、一つの画素が受ける光の量が減少し、感度が低下するためです。
AI による概要

有効画素数が2450万画素でもパソコンのモニターで見る分には十分ですし
データサイズが抑えられるメリットもあります!
被写体認識オートの存在
『α6700』にも被写体認識はあったのですが、「人物、動物/鳥、動物、鳥、昆虫、車/列車、飛行機」を分ける必要がありました。
例えば、被写体認識を「人物」に設定している時に猫にピントを合わせても被写体認識は出来ませんでした。
『zf』には「人物(目、顔、頭部、上半身)、犬、猫、鳥、車、バイク、自転車、列車、飛行機」が被写体認識として搭載されています。
『zf』はオートに設定しておくことで、人物や猫などの被写体毎に認識してくれます。

僕なんかはズボラだからオートはありがたい!

オートフォーカスの性能自体は『α6700』も満足です!
むしろ、全体的なAF性能はSONYの方がNikonより上と言われています
キットレンズの写りがいい
私自身Nikonのカメラが始めてだったので、『Zf 40mm f/2(SE)レンズキット』を購入しました。
『NIKKOR Z 40mm f/2(SE)』は『NIKKOR Z 40mm f/2』をベースにデザインを変更しているのですが、『zf』のデザインにマッチしていてカッコイイです。
また、世間では「Zレンズにハズレなし!」と言われているようですが、『NIKKOR Z 40mm f/2(SE)』もキットレンズとは思えないような写りをしてくれます。


写真の作例は最後に紹介します!
デメリット
- 軽量コンパクトではない
- グリップが浅い
- 『zf』のデザインと合うレンズが少ない
- 被写体認識に昆虫がない
- バッテリー残量がわからない
- 撮影可能枚数が少ない
軽量コンパクトではない
『zf』の重さは約710gになります。ライバル機の『α7CII』は約514gなので、約200g重いです。
普段ミドルクラスのカメラを使っている人だと気にならない大きさだと思いますが、マイクロフォーサーズやAPS-Cからの買い替えだと大きく感じると思います。

とにかく軽い方がいい!
という人には注意が必要

『NIKKOR Z 40mm f/2(SE)』が170gと軽いので
『zf』と組み合わせても880g!
私の主観ですが、大きさや重さについては、カメラよりレンズの影響の方が大きいと思っています。それより次項目で挙げているグリップの方が気になる人が多いかもしれません。
グリップが浅い
デザインとトレードオフなので仕方ないのですが、グリップ部分フラットに近いので、片手で持つには難があります。
発想を変えて『zf』を使う時は、右手はシャッターボタンに添えるくらいで左手でレンズ全体を支えるような持ち方がいいと思います。
日常的に重いレンズを使う人は『Zf-GR1』という純正のエクステンショングリップがあるので検討してみるといいと思います。

私もなしで使ってみて気になるようなら考えます!
『zf』のデザインと合うレンズが少ない
今回私が購入した『Zf 40mm f/2(SE)レンズキット』には『NIKKOR Z 40mm f/2(SE)』が付いているのですが、『zf』とのデザインの相性が最高にいいです。
その他には、『NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)』も同様なデザインでカッコイイのですがその他のレンズは通常のデザインになります。

カメラがカッコイイからレンズのデザインにもこだわって欲しい!
被写体認識に昆虫がない
『zf』には「人物(目、顔、頭部、上半身)、犬、猫、鳥、車、バイク、自転車、列車、飛行機」を被写体認識できるのですが、他のカメラで見かける「昆虫」が搭載されていません。
私自身は昆虫を狙って撮影しないので気になりませんが、必要な方には注意が必要です。

「鳥」も後から追加されたので
「昆虫」もアップデートで追加される可能性はあります!
バッテリー残量がわからない
『zf』の背面液晶を見ると右下にバッテリー残量を表すアイコンがあります。このようにアイコン表記の為、正確な残量がわかりません。

正確な残量は
「メニューボタン→セットアップメニュー→電池チェック」
で確認することが出来ます。


先ほどのアイコンでは満タンでしたが実際には86%になっています

アップデートで対応して欲しい
撮影可能枚数が少ない
『zf』の撮影可能枚数は、「ファインダー使用時:約360枚」「液晶モニター使用時:約380枚」となっています。

360枚“しか”と考えるか、360枚“も”とかんがえるか・・・

よくよく考えれば36枚撮りフィルム10本分
とはいえ、500枚以上撮影出来るカメラが多い中では少ない方です。その為、たくさん撮影する人には予備バッテリーが必要になります。
作例
横を向いていても目にAFが合ってくれました。被写体認識オートでも反応してくれるので使い勝手がいいです。

絞り値:F/2 露出時間:1/50 ISO:720 焦点距離:40mm 露出補正:-1
神社で狛犬にピントを合わせています。石の質感もしっかり出ています。

絞り値:F/2 露出時間:1/2000 ISO:160 焦点距離:40mm 露出補正:0

絞り値:F/8 露出時間:1/100 ISO:180 焦点距離:40mm 露出補正:+0.3
『zf』にはモノクロ撮影が簡単に出来るスイッチがあります。
何でもない写真がノスタルジックな雰囲気になります。

絞り値:F/2 露出時間:1/320 ISO:160 焦点距離:40mm 露出補正:+0.3
まとめ
私がNikon『zf』を購入した最大の理由はクラシカルなデザインに一目惚れしたことにつきます。
今回の記事ではメリットとデメリットを挙げましたが、「何を優先するか?」になります。
私にとってはデメリットよりメリットの方が大きかったので購入に至りました。
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