始めに
「APS-Cはフルサイズよりボケない」
って聞いたけど本当?
全く同じ条件でフルサイズとAPS-Cを撮り比べると
フルサイズのほうがボケるのは本当!
ただし、工夫すればAPS-Cでも十分背景ボケを楽しめるよ!
『EOS R8』から『α6700』に買い替えて3カ月が経とうとしています。今回はAPS-Cでボケ写真を楽しむ方法を紹介していきます!
APS-Cで背景ボケを楽しむ方法
まず最初に大前提として、センサーサイズが大きい方が写真はボケやすくなります。その為、全く同じ条件ではフルサイズの方がボケやすくなります。
下の比較表にはありませんが、フルサイズより大きい”中判”センサーもあります
APS-Cに限らず写真をぼかすには次の3つを意識すれば簡単です!
1.F値を小さくする
F値を小さくするとピントを合わせた部分以外をぼかすことができます。
下の写真は左をF2.8・右をF10で撮影しています。
F2.8で撮影した写真の方が背景がボケているのが分かります!
絞りとは、レンズから入る光の量を調整する部分です。下の写真のように、レンズの中に備わっていて、穴の大きさを変えることで取り込む光の量を調整しています。
F1.8 F16 絞りの大きさの違いからくる、カメラに取り込む光の量を数値化したものがF値です。F値は、F2、F2.8、F4、F5.6、F8…のように基準となる値が決まっています。F値を大きくすると絞りが絞られてレンズを通る光の量が少なくなり、F値を小さくすると絞りが開きレンズを通る光の量は多くなります。例えばF8からF5.6に絞りを変化させると、光の量は2倍になります。同じ条件でF値のみを変えて撮影した場合、シャッター速度を2倍速くしても、同じ量の光をカメラ内に取り込むことができます。
また、絞りはピントの合って見える距離範囲、つまり、撮れる写真のぼけの大きさにも影響します。下に、絞りとぼけ具合を比較しました。F値が小さいほど、前後が大きくぼけているのがわかります。
一般的に、F値を小さくすればするほど多く光を取り込むことができ、また、大きなぼけを楽しむことができますが、レンズごとにF値の最小値は決まっています。これをレンズの『絞り開放値』といいます。レンズごとの開放値は、レンズの仕様をご確認いただくか、または下図のようにレンズに記載されている値をご確認ください。一般的にF値の小さいレンズを『明るいレンズ』と呼びます。
引用元:ソニー
APS-CはF値の小さい単焦点レンズを安く買えるのがメリット!
2.焦点距離を大きくする
焦点距離を大きくするとボケやすくなります。
左は55㎜(35㎜換算82㎜)、右は16㎜(35㎜換算24㎜)で撮影しています。
55㎜で撮影した写真のほうが背景がボケているのが分かります。
ここで問題です!下の写真のF値はいくつでしょう?
すごくボケてるからF1.4とか⁉
答えはF6.3‼
300㎜(35㎜換算450㎜)の写真になるよ!
3.カメラから被写体の距離を近づけ、被写体から背景までの距離を遠くする
カメラと被写体の距離間、被写体と背景の距離間も大事です。
- カメラと被写体を近づける
- 被写体と背景を離す
先ほどの写真は望遠に加えて上記の距離感を意識して撮影しています。
それでF6.3でもこんなにボケるかぁ!
ここが一番のポイント!
まとめ
最後におさらいすると次の3点を意識するとボケ写真を撮ることが出来ます。
特に3を意識するとどんなカメラでもボケを楽しむことが出来ます。
「背景までの距離を遠く」って具体的にはどうするの?
屋外で撮影するとぼかしやすいよ!
今回紹介したテクニックを使うとこのような写真が撮れます!
↓こちらの記事で詳しく紹介しています↓
↓構図も意識して撮影出来るとさらに良くなります↓
今回紹介した方法はセンサーサイズ関係なく使えるので、ボケ写真を撮りたい人は是非やってみて下さい!
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