はじめに
今回は 、山口市にある山口県政資料館へ写真を撮りに行ってきました。大正建築の美しさが今なお残る、レトロ建築好き・写真好きにはたまらないロケーションです。
大正モダンな重厚感とノスタルジックな雰囲気をどう引き出すか、フィルムシミュレーションの使い分けや露出設定のコツと合わせて、X-E5の表現力をレビューしていきます!
今回の撮影機材と主な設定
今回の撮影機材と設定です。なお、全てJPEG撮って出しになります!
- カメラ: FUJIFILM X-E5
- レンズ: XF23mmF1.4 R LM WR(35mm判換算約35mm相当)
- フィルムシミュレーション: クラシッククローム / クラシックネガ
- 露出補正: 0~-1(アンダー気味)
- ダイナミックレンジ: DR400(中にはDR100の写真もあり)
レトロな雰囲気を最大限表現するために、クラシッククロームとクラシックネガを使用しています。
また、レトロ建築の静けさや陰影の美しさを表現する為に露出補正をマイナス気味にしています。
窓からの光と暗い室内で明暗差があったので、DR400で撮影しています。
クラシッククロームとクラシックネガの使い分け
館内に足を踏み入れると、高い天井、味わいのある木製の調度品、そして窓から差し込む静かな光が広がっていました。
X-E5の大きな魅力であるフィルムシミュレーションですが、今回はレトロな雰囲気を最大限活かすために「クラシッククローム」と「クラシックネガ」の2つを切り替えながら撮影しました。
作例を載せておりますのでぜひご覧ください。
1. 静寂と歴史を感じさせる「クラシッククローム」
落ち着いた発色と引き締まったコントラストが特徴のクラシッククロームは、木造の廊下や重厚な階段、静かな資料室の雰囲気にぴったりでした。
あえて派手さを抑えることで、大正建築が持つ歴史の重みがすっと際立ち、静謐な空気を切り取ることができます。
“インクと紙の匂い”
CLASSIC CHROMEがそれまでのフィルムシミュレーションと決定的に違ったのは、モデルとなっている特定のフィルムがないことでしょう。20世紀のグラフジャーナル誌を飾った写真たちのようなルックを目指し、実在していない架空のフィルムを作り上げたと言っていいかもしれません。
エフェクトのように効果の派手さを追求するのではなく、被写体を選ばない汎用性と光源に対するタフさを兼ね備えているため常用に適しています。PROVIAやPRO Neg.が 明るく華やいだ綺麗さを特徴にしているのに対し、CLASSIC CHROMEではマゼンタが抑えられ、冷ややかな影がありクールで渋い。ベクトルが違うルックをもたらすことで表現の幅を拡大しました。
20世紀のグラフジャーナルといえば、ドキュメンタリーと印刷メディアの黄金期であり、 スト リートフォトとの相性が良いのは言うまでもありません。 クールな印象があり、控えめな彩度を活かしたファッションフォトやインテリア・雑貨との相性も良いため、「今日はかっこいい写真が撮りたい!」と思ったら最初に試してもらいたいルックです。
引用元:FUJIFILM

X-E5+XF23mmF1.4 R LM WR
絞り値:F/8 露出時間:1/80 ISO:125 焦点距離:23mm(35mm焦点距離:35) 露出補正:-0.7
フィルムシミュレーション:クラシッククローム

絞り値:F/8 露出時間:1/80 ISO:125 焦点距離:23mm(35mm焦点距離:35) 露出補正:-1
フィルムシミュレーション:クラシッククローム

絞り値:F/1.4 露出時間:1/800 ISO:125 焦点距離:23mm(35mm焦点距離:35) 露出補正:-1
フィルムシミュレーション:クラシッククローム

絞り値:F/4 露出時間:1/25 ISO:3200 焦点距離:23mm(35mm焦点距離:35) 露出補正:-0.7
フィルムシミュレーション:クラシッククローム

絞り値:F/2 露出時間:1/25 ISO:500 焦点距離:23mm(35mm焦点距離:35) 露出補正:-1
フィルムシミュレーション:クラシッククローム

絞り値:F/2 露出時間:1/25 ISO:500 焦点距離:23mm(35mm焦点距離:35) 露出補正:-1
フィルムシミュレーション:クラシッククローム

絞り値:F/2 露出時間:1/25 ISO:500 焦点距離:23mm(35mm焦点距離:35) 露出補正:0
フィルムシミュレーション:クラシッククローム
2. エモさとレトロ感を強調する「クラシックネガ」
独特のシャドウの締まりと、どこか懐かしい色再現が魅力のクラシックネガ。
窓際の光やレトロな照明が当たる場所で使うと、まるで昭和の旧いフィルム写真を見え返しているような、ノスタルジックでエモーショナルな画面に仕上がります。
“エイジングされる思い出”
ネガフィルムにも二つの種類があります。 高性能で、保管や現像も管理されるプロネガに対して、思い出を撮り、アルバムに貼られていく写真のために使われていた民生用ネガ。 こちらはカメラに入れたまま長い期間をかけて撮られるため撮影条件もまちまちで、シャドウはシアンからグリーンに、ハイライトはマゼンタに色の偏りがありました。そのため、硬めのコントラストと色彩のコントラストが写真に強い印象を与えることが特徴です。
クラシックネガで撮った写真は、それが昨日であっても過ぎた日の思い出です。エイジ ングの魔法が画像を熟成させ、現像に出して受け取りに行く胸の高鳴りまでもがシミュレートされているかのようです。中間調にも色づきがあり、アンバランスでローファイに見えるルックに心地よさがあるのは、フィルムで培ったデータとノウハウに由来します。 グレインとの相性もよく、何を撮っても印象が強くなるため、フルオートで気になったものを片っ端からスナップしてみるのもいいでしょう。多少のばらつきがあったとしても、アルバムとは本来そういった写真の集まり。写真に注がれる視線は、撮る楽しさだけでなく、思い出を振り返る喜びを蘇らせます。引用元:FUJIFILM

絞り値:F/4 露出時間:1/160 ISO:1000 焦点距離:23mm(35mm焦点距離:35) 露出補正:-1
フィルムシミュレーション:クラシックネガ

絞り値:F/1.4 露出時間:1/250 ISO:1000 焦点距離:23mm(35mm焦点距離:35) 露出補正:-1
フィルムシミュレーション:クラシックネガ

絞り値:F/1.4 露出時間:1/160 ISO:500 焦点距離:23mm(35mm焦点距離:35) 露出補正:0
フィルムシミュレーション:クラシックネガ

絞り値:F/1.4 露出時間:1/250 ISO:500 焦点距離:23mm(35mm焦点距離:35) 露出補正:0
フィルムシミュレーション:クラシックネガ

X-E5+XF23mmF1.4 R LM WR
絞り値:F/1.4 露出時間:1/160 ISO:500 焦点距離:23mm(35mm焦点距離:35) 露出補正:-1
フィルムシミュレーション:クラシックネガ
XF23mmF1.4 R LM WR の使い勝手がよい
換算35mm相当という画角は、建築全体の空間を収めるのにも、気になったインテリアやディテールに寄って切り取るのにも絶妙な距離感でした。
F1.4の明るさと高い解像力のおかげで、少し暗い室内でもISO感度を無駄に上げずに撮影でき、シャープな描写と柔らかなボケ感を両立できるのが頼もしいポイントです。
まとめ
歴史ある山口県政資料館の空気感を、X-E5ならではの「色」と「光のコントラスト」でしっかり収めることができた大満足の撮影でした。
重厚なレトロ建築と、クラシッククローム&クラシックネガの相性は抜群です。 「マイナス露出補正 + DR400%」の組み合わせは、歴史的建造物や室内撮影でとても重宝する設定ですので、ぜひ試してみてください!






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